トップ心一つに〜2005・甲子園大会出場記念現地レポート>下級生練習

そして午後。
報道陣は帰っていき、静かなグランド。
新チームのことも考えないと。甲子園に行ったらまともに練習できなくなるし
今のうちにしっかり鍛えておかないと(ニヤ)

パワフルノッカー・浜田コーチのお出ましで、1、2年生だけの練習がスタート。
外野は守安コーチと高森雅人コーチが担当。
このお二人、10年前の夏の甲子園のメンバーだ。
守安コーチはファースト、高森コーチはライトで活躍された。
内野はピッチャーから順番にノックがスタート。何度もバットは止まる。
3年生と比べ、2年生はいわゆる食らいつきが弱いという。
何か言うと、すぐにシュンっとなっちゃう。むかってくる子が少ない。
声も腹から出してないのがわかるでしょ
」(高森コーチ)
個々の能力は3年生の上をいくが、気持ちの面はまだまだというわけだ。

1、2年生の横で、メンバーの熊代くんが黙々とマシン相手にバント練習をしていた。
アドバイスを受けながら、ただひたすら左右にバントバントバント。
調子悪いんですよ・・・しっくりこないですね。う〜ん。。
熊代くんは、ヤングカーブ時代はキャッチャーだった。
しかし、50m6秒を切る足の速さと強肩をいかすため外野に転向。
層の厚い外野手のなかで、見事ベンチメンバーを勝ち取った。
同じ2年生の下田くんもオール岡山クラブ時代はエースで活躍した。
でも今はファーストを守っている。売りはミート力をいかした打撃だ。
下田くんといえば、昨冬に訪問した際にインターバル走で気になった選手。
長距離走は苦手。体力ないんですよ。食べても太らない体質なんです
食べても太らないという女性を敵にまわしそうな発言は
となりでダウンをしていた中村くんも同じ。
かなり食べてるんですけどね・・・※まだ60キロにはいってません
(※入部当時、江浦監督と60キロになるまで夏のベンチは入れない約束だった)
中村くんは1年生で背番号9をもらった。
でも、何にもできなくて悔しいです
初戦のマウンドを託されたが、途中降板。球がシュートして真ん中に集まってしまった。
甲子園を決めても、それぞれが抱く思いはさまざまだ。

ノックに目を移すと、セカンドを守る選手がやたら多いことに気付く。
6人。秋からは6人で一つのポジションを争うことになりそう・・・熾烈な戦いだ。
ホームベースで外野に指示を出していたのは、小原徹也くん。
彼、鳥取県倉吉市出身。「お父さんが岡山出身ということもあって
強い学校でやりたかったんです

そしてもう一人。仲間の練習をグランドの外から見つめていたのが
2年生の瀬尾晃広くんだ。腕には白い包帯が・・・
大会始まる前の日に、自転車で帰宅途中、車にぶつけられました
前日に怪我!しかも、折れているかどうかの結果もはっきりわからないそう。
部員は学校→グランド→岡山駅(家)と自転車通学が基本。
気をつけたいところです。瀬尾くん、早く治るといいね。


目つむっているが、小原くん。バット持っているのが浜田コーチ

 
バント練習に励む中西豪くん(2年生)

普通のノックも終わり、今度は試合形式のノックに。
各ポジションに一人ずつ入って、それを交互にまわしていくもの。
しかし、少しするとグランド内がそわそわしてきた。
浜田コーチがバットを持ってグランドから出てきてしまった・・・
選手たちもオドオドしながら「すみませんでした!」と駆け寄るも
一切応じずスタッフルームのなかへ。
気持ちの入らぬ練習に雷が落ちたようだ。
選手たちにはベーラン10周が課された。
ノルマ(ベーラン10周)を達成すればいい、というわけではない。
練習に対する態度や気持ちの持ち方を変えてほしいがためだ。
緊張感や集中力を持って練習してほしい。

時間の関係でラスト1周というところで、グランドを後にした。
荒い息遣いが聞こえてきたが、この日を忘れず
これからも励んでほしいと思う。


ベーラン中に水をかける平本遼太くん


おまけ。ノック中に三塁側ベンチに飛んできた蝶。
誰かの手袋にずっと止まっていました。蝶も練習見学!?

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