トップ関西高校野球部77回センバツ>関西〜勝ちたいんや、春〜

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■本番 関西7−×8慶応■

シートノックの頃に見せていた青空も、試合が始まると
暗雲が立ち込めてきた。
雨がライトからレフト方向へと強く打ちはじめる。
風も、外野のお客さんの傘が球場内に
飛ばされてしまうくらい、また傘が逆さまになってしまうくらいだった。
試合開始当初、半袖だった選手が
ふと見ると、長袖に着替えていた。

3月上旬の沖縄遠征も天候が悪かったとはいえ
監督の雷が落ちるくらい、チームの状態は最悪だったという。
岡山に戻り、甲子園開幕直前の練習試合から
徐々に良くなってはきた。
バッティングは上り調子、特に不調と見える選手はいなかった。

互いに接戦であることは予想していたが
両チーム合わせて20安打以上出る点は予想外だっただろう。
関西としては「先制、逃げ切り」というパターンに
持ち込みたいところだったが、それができず。
結局、自分たちの野球をすることができなかった。
本来であれば、途中西所学広を変えることもできたし
メンバーをしぼった室内練習のときも
控えの野手では椎葉琢之、徳武良平のみを連れていっており
この二人が代打で出ることも考えられた。
(実際、最終回を迎える前に、この二人をベンチに呼んでいるのが見えた)
しかし、西所にかわる投手を登板させることが難しかった上に
中盤、やや持ち直したところもあった。
西所は、2月上旬に胃腸を悪くし、体重も落としている。
正直万全の状態では大会を迎えることができていなかった。

何度も何度も見てきているように書いているが
私はこのチームの試合を見るのが、初めて。
練習や普段見せる姿よりも、ずっと大きく選手が映った。
“あの二遊間、いつの間にあんなにたくましくなったんだろう”
“松本くん、敬遠されるなんてやっぱりただ者じゃない!”
体の小さい1、2番の二人が外野の頭を超える
長打を放ち、すごく興奮した。
かと思えば、5番バッターの西村くんが二度も三塁へバントを決めた。
その場でしっかり役目をこなす器用さが関西の選手にはある。

明朝、岡山に帰る関西ナイン。
岡山行きの列車に乗ったと同時に、新たなスタートを切ることになる。

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悔しい・・・
でも悔しいとはまた別の微妙な気持ちもあります。
数時間経って思ったことは、大阪入りしてから
練習も含め、一度も青空の下で白球を追っていないことに気付きました。
私は何もできませんが、夏こそ青い空と鮮やかに映える緑の中で
プレーさせてあげたいと強く思います。
コンディションが悪いのはお互い様だが
無失策で戦い抜いたことを誇らしく思う。
私は応援するチームの条件に「守備力」を一番最初にあげる。
やはりこういうスタイルを貫く関西が好きだ。

初めてグランドに訪問してから3年。
ついに、春の便りが関西に届きました。
抜群のチームワークと野球センスを兼ね備えた野球部。
本番を迎えるまでの間、少しずつ彼らを紹介していきます――

*Special Thanks  栗原宏之部長、江浦滋泰監督、浜田真吾コーチ、
           守安基弘コーチ、高森雅人コーチ、野球部の皆さん、
           この場をお借りして、本当にどうもありがとうございます!

*関連ページ  02年センバツ 初訪問記 03年オフ記 宮本コラム 04年春季県大会 04年オフ記


関西7−×8慶応

 

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